OBORO LOCAL PROJECT

-

竹の利用と歴史:古代から現代までの進化


 

竹は木材や石材と同じように、古くから様々な用途に用いられてきました。その歴史は縄文時代にまでさかのぼります。底面に網代(あじろ)の痕がついた縄文式土器が発掘されたり、青森県の是川遺跡から竹で編んだ器に漆を塗り重ねた籃胎漆器(らんたいしっき)が出土したりしています。 竹は腐朽しやすい性質から、生活道具としての竹工品はほとんど残っていませんが、正倉院に収められた多くの竹工品からは、様々なものがつくられていたこと、そしてそれに伴って技術も発達したことが伺えます。

 

出所:Public Relations Office HP、籃胎漆器

その後も、日本各地でそれぞれ特色のある竹工品が発展しました。奈良県の高山茶筅、静岡県の駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)、岡山県の勝山竹細工、大分県の別府竹細工などが伝統的工芸品に指定されています。

 

竹籠の歴史:芸術に昇華した飯塚琅玕齋

竹籠の歴史は、その製造技術の進化とともに歩んできました。初期の竹籠は、主に収穫物を運ぶための実用的な道具でした。しかし、時間とともに、その美しさと繊細さが評価され、芸術的な価値を持つようになりました。 竹籠のデザインは、その製造者の技術と感性によって大きく影響を受けます。例えば、大正から昭和にかけて活躍した竹工芸家、飯塚琅玕齋は、竹籠を芸術品にまで高めました。彼は竹の清潔感や清涼感、そして竹という素材の特徴である"節"を活かし、美しい形にまとめ上げました。 また、竹籠のデザインは、その用途によっても変わります。例えば、花を生けるための竹籠は、花と調和するようなデザインが求められます。一方、収穫物を運ぶための竹籠は、強度と耐久性が重視されます。

 

出所:和楽HP 飯塚琅玕齋作品

竹の種類:黒竹を含む3つの注目すべき種類

竹はその美しさと多様性で知られていますが、その中でも特に注目すべき3種類の竹をご紹介します。それぞれが独自の特性と利点を持ち、日本の文化や生活に深く根ざしています。

1. 黒竹

黒竹はその名の通り、美しい黒い茎が特徴的な竹の一種です。成熟すると茎は漆黒に変わり、その美しさから庭園やインテリアの装飾によく用いられます。また、その硬さと耐久性から家具や工芸品の材料としても重宝されています。

2. マダケ

マダケは日本で最も一般的な竹の一種で、その高さは20mを超えることもあります。強くてしなやかな性質から、建築材料や楽器の材料として利用されてきました。特に、尺八や篠笛などの伝統的な日本の楽器はマダケから作られます。

3. モウソウチク

モウソウチクは急速に成長する竹の一種で、その生育の早さから環境に優しい素材として注目されています。また、その強度と柔軟性から、家具や紙製品、さらには食用としても利用されています。

竹を生活に取り入れる

竹の利用は、その美しさと実用性から、日本の文化や生活に深く根ざしています。竹籠は、そのシンプルながらも美しいデザインで、私たちの生活に豊かさをもたらしてくれます。

 

今ではどこでもモノ/コトを享受できる時代ではありますが、日本に古来からある美的感性や住まい方を学ぶことで自分たちの生活を豊かにするヒントがあると考えます。我々は日本古来の美的感性に繋がるまち/建築/工芸/食の発信に加え、手工芸品を中心としたセレクトショップを展開しています。気になる方はセレクトショップの方も是非ご確認ください。

OBORO セレクトショップリンク

OBORO LOCAL PROJECT

日本に根付いた文化、精神、技。現代を生きるヒントとなる禅の教え。日出る神秘の国で今も受け継がれるモノ・コトとは?

もっと見る