OBORO LOCAL PROJECT

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磁器の街、有田を歩いて


2022年の冬、磁器の一大生産地として有名な佐賀県有田市を訪れました。400年の時を超えて受け継がれる伝統工芸(有田焼)が、今ではこの土地のアイデンティティとなり、心に残る風景をもたらしています。

有田焼の歴史

16世紀末、豊臣秀吉による朝鮮出兵の際に鍋島直茂が連れ帰った陶工の李参平によって、有田泉山に磁器原料の陶石を発見したのが有田焼の始まりです。今では熊本県天草産の" 単体で磁器を作れる世界でも珍しい高級原料"と呼ばれる陶石が使われているが、近辺から大変上質な陶石が調達できる有田。有田焼の特徴として「素地の色を見せる絵付け」があるのも、濁りのない透明感のある美しい素地のおかげのよう。

有田焼を代表する窯元は、柿右衛門窯、今右衛門窯、李荘窯、深川製磁。有田陶磁器の歴史や製造工程を学べる施設や、有名な有田焼の陶器店も多くあるため、ゆっくりと窯元を巡るコースも大変オススメです。

 

有田の街並み

有田の街並みは、古い町並みが美しく、のんびりとした時間を過ごすことができる場所といった印象を受けました。陶磁器の産地としての歴史や文化が色濃く残されているだけでなく、約2kmに渡って日本の歴史的建造物が立ち並ぶ明治大正期の建物が残るエリアも。トンバイ塀と呼ばれる登り窯を築くために用いた煉瓦を用いた塀や、磁器の取手をつけた電話ボックスなど、古くから陶磁器産業が盛んな土地柄を感じさせます。

 

磁器を焼成する登り窯の廃煉瓦や壊れた皿などを材料にしたトンバイ塀も街の一部となっている。

 

オススメのお店

前述の内山地区にお店を構える手塚商店
漆喰の壁が特徴的な手塚商店は、大正期の有田を代表する建築の1つ。有田で活動する若い作家の作品を購入することができます。

 

有田焼の器を使った会席料理店、保名
地元の食材をふんだんに使い、有田焼の器と共に堪能できる日本料理店。半個室の心地良い空間なので、旅の休憩にぜひ。

 

 

今ではどこでもモノ/コトを享受できる時代ではありますが、日本に古来からある美的感性や住まい方を学ぶことで自分たちの生活を豊かにするヒントがあると考えます。我々は日本古来の美的感性に繋がるまち/建築/工芸/食の発信に加え、手工芸品を中心としたセレクトショップを展開しています。気になる方はセレクトショップの方も是非ご確認ください。

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