OBORO LOCAL PROJECT

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景観をつくる石蔵


 

宇都宮の街を訪れると、石造の建築物を街のあちこちで見ることができます。現在では自動車により石でも木材でもどこへでも簡単に輸送することができますが、自動車がまだ発達していない時代は地域でとれる建材がその地域の街並みに大きくな影響を与えていました。宇都宮はそんななか日本でも珍しい石材が豊富にとれる地域で街には石造建築物が多く残っています。宇都宮の街が持つ、建築や地理的な特徴を本日はご紹介します。

 

Photo by 石の蔵 HP

多孔質な火山灰の石

宇都宮の北西・大谷地区では大谷石という石材がとれます。これは主に、1,500~2,000万年前の海底火山の噴火でできた火山灰で形成されます。火山灰でできた石は、柔らかく、軽く、孔が多いのに加え、大谷石はミソと呼ばれる斑点のある素朴な肌合いが特徴です。明治時代のころから車の発達とともに広く建材として使われるようになり、代表的な建築作品としてはフランク・ロイド・ライトの「旧・帝国ホテル ライド館」があります。

 

Photo by 明治村 博物館

点在する石蔵を地域資源化

宇都宮の街でも石蔵は木造よりも火災に強いことから、蔵として多く建設され、今もその石蔵が残り続けています。最近ではこの石蔵をリノベーションしたレストランやカフェも増えるなど、街の資源として注目を集めなおしています。石蔵オーナーとテナントをマッチングするサイトもあるなど、興味がある方は石蔵で自分のお店を出すことも可能です。

 

Photo by 宇都宮まちづくり推進機構

ちなみに大谷石地下採掘場跡では神殿のような大谷石の採石場跡を見学することができます。1919年から70年間にわたって採石され、戦時中には日本軍の秘密工場となるなど、歴史がつまった場所となっています。

 

 

地域資源に目を向け、その土地ならではの魅力や価値をしっかりと見つめなおす。交通手段やテクノロジーが発達したことで失われた地域性を再認識することで、次の世代へ伝統を継承することができると思います。是非皆さんも実際に街に訪れ、地域の歴史継承のために経済を取り入れてみて下さいね

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日本に根付いた文化、精神、技。現代を生きるヒントとなる禅の教え。日出る神秘の国で今も受け継がれるモノ・コトとは?

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